Miyako Ebata
フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの生誕150周年を記念して、昨年からパリでは彼の代表曲とも言える《ボレロ》を題した展覧会が開催中だ。ラヴェルや《ボレロ》に聞き覚えがなくとも、その音楽を耳にしたことがある人は多いのではないか。1928年に作曲されて以来、世界中で演奏され続けている古典作品の一つである。
Kazu Fujimoto
ジャン=リュック・ゴダールの映画『勝手にしやがれ』で印象的なのは、ジャン=ポール・ベルモンド扮する主人公ミシェルの饒舌ぶりだ。車の中でも、通りでも、プライベートな空間でもよく喋る…..
『たそがれの女心』マックス・オフュルス━ 回転と変容に魅せられて ①
Haruna Takano
2024年11月よりマックス・オフュルスのレトロスペクティブがはじまり、パリのいくつかのミニシアターにて『明日はない』(1939)、『快楽』(1952)、『たそがれの女心』(1953)がリストア版で公開された。どれもオフュルスの傑作ともいえる作品で、遺作となった『歴史は女で作られる』(1955)から70年経ったいまでも色褪せることなく…