Jeux de mots
今月のことばあそび
毎月変わるお題と文字数に合わせて、自由に自己表現を楽しむ場所

ある出来事を多様な文体で書いた『文体練習』の一篇を手がかりとする、ことばあそび
「10. 虹の七色」
先日3人の友達とお茶会をした。彼らはみなユーモアのある人だが、それぞれのユーモアには大きくばらつきがある。席に着くや否や、友達Aが黄ばんだユーモアを放ち、少々場が乱れた。一同が気まずそうにしていると、Bがそっとバラ色のユーモアを添えた。みんなうっとりしている中、僕は真っ青なユーモアでみんなの冷静さを取り戻した。しかし最後にCがとっておきのどす黒いユーモアを放ったため、AもBも僕も怒って帰ってしまった。
婚約者と些細なことでぶつかってしまった。いつも頭の中はお花畑だったのに。満開の梅にも負けないくらいだったのに。初めてみる彼の態度に、一瞬にして顔面蒼白である。最悪の結末を想像してしまい一気に暗黒闇に沈む。見かねた母が橙色の心をもって私を彼の元へ連れて行ってくれた。祖母の紫色のセーターに顔をうずめ慰めてもらう。彼を待つ間、某緑のカフェで透明になりかけながらカモミールティーをすする。無事に和解をした私たちは、ゆっくりと2人の色を取り戻した。
朝起きると、妹の藍菜(読み方・ラナ)からメッセージが届いていた。青天の霹靂ではなかった。緑色と紫色のマグカップのどちらにしようか迷ったが、白色のマグカップに白湯を入れた。今日もtodoが積み重なっている。自分のスケジュール管理能力にレッドフラグ。
ランドリーに向かう足取りが重いのは、1週間分の服が溜まっているからだ。今日は灰の水曜日なので、額に印がある人3人とすれ違う。1人は橙色のダウンを着ていた。乾燥機の前の床に落ちている黄色の小さな靴下を見ながら、洗濯を待った。

